人工膵島(読み)じんこうすいとう

百科事典マイペディアの解説

人工膵島【じんこうすいとう】

血糖値の変動を細かくとらえ,それに対応してインスリンインシュリン)注射をこまめに行い,効果をみながら血糖値を正常に制御する装置のこと。糖尿病のコントロールがうまくいかなかったり,ケトアシドーシスという昏睡(こんすい)状態になると,一時的に人工膵島を使って調節する必要がある。 日本ではベッドサイド型人工膵島が1978年に製造を許可され,1988年から健康保険が適用になった。昏睡状態の救急治療や,手術中・術後の血糖値の管理,インスリンの必要量の計算などに利用されている。ただし,人工膵島は大きくて持ち運びができず,感染症の危険もあることから,長期的には使用できない。 その代わりとして,携帯型のインスリン自動注入器も考案され,実用化されている。ただし,これを使うにはかなりの熟練が必要で,注入する部位への細菌感染を起こしたり,低血糖や昏睡状態に陥ることもある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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