ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレンベック」の意味・わかりやすい解説
グレンベック
Grønbech, Vilhelm
[没]1948.4.21. ヘルシンゲル
デンマークの文化史家。大学卒業後オルガン奏者をしていたことがある。 1915~43年コペンハーゲン大学の宗教史教授。古代ゲルマン民族の生活と文化を究明した『古代におけるわれらの父祖』 Vor folkeæt i Oldtiden (1909~12) で世界的名声を得,続いて『北欧における改宗』 Religions skiftet i Norden (1913) ,『人の子イエス』 Jesus Menneske sönnen (1935) ,『ヘレニズム』 Hellenismen (1939) などを著わした。また現代文明を根本的に批判し土と労働に帰ることを唱えるとともに,イエス,キルケゴール,ゲーテ,W.ブレーク,ドストエフスキーなどを論じて,第2次世界大戦中および戦後のデンマーク文壇に大きな影響を与えた。
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