出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…しかし港湾機能はブリストルの台頭以後,低下している。ローマ都市のため旧市街には方格状街路が残り,681年創立の修道院を受けつぐグロスター大聖堂や,ノルマン風のセント・メアリー・ド・ロード教会がある。ブリストル海峡との間は,1827年開通のグロスター・シャープネス運河が連絡している。…
…それとともに,巨大な窓のデザインも巧みに4葉形,並列波線を組み合わせる。これに対して,すでに14世紀半ばから新しい方向が現れ,ボールトのデザインは,各支柱の上端にシュロの木のように扇状にひらく形式をとり(グロスター),かつ巨大な窓には数多くの直線格子をたて,それを水平に結ぶ横線と組み合わせる枠形式をとり,垂直様式を生むようになる(グロスター大聖堂内陣の高さ22mの窓,ヨーク,カンタベリー,ウィンチェスターなどの14世紀後半の改造部)。この様式は合理的な実際的意向をよく反映しているもので,14世紀中期以降は,建築活動の対象は教区教会堂(コベントリーのセント・マイケル,ブリストルのセント・メアリー・レドクリフなど),国王の礼拝堂(イートン,ケンブリッジのキングズ・カレッジ・チャペル,ウィンザー城の礼拝堂,ウェストミンスター・アベーのヘンリー7世礼拝堂など),ことに多数の富豪・貴族の邸館(マナー・ハウス),都市や組合のホールが主要なものであった。…
※「グロスター大聖堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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