化学辞典 第2版 「ゲンチオビオース」の解説
ゲンチオビオース
ゲンチオビオース
gentiobiose
6-O-(β-D-glucopyranosyl)-D-glucose.C12H22O11(342.30).アミグダロースともいう.2分子のD-グルコースが(β1→6)結合した二糖.アミグダリン,クロシンなど多くの配糖体の糖成分として,またゲンチアノースの一部として存在する.ゲンチアノースをイースト発酵でフルクトースを除き,オクタアセチル体として分離するか,1,2,3,4-テトラアセチル-β-D-グルコースとテトラアセチルブロモ-D-グルコースを縮合させて合成する.α-アノマーは融点85~86 ℃.+31→+9.6°(水).β-アノマーは融点190~195 ℃.-0.8→+10°(水).還元性をもつが,酵母により発酵しない.エムルシンにより加水分解される.[CAS 554-91-6]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報