硬貨(コイン)をロッカーの投入口に入れたのち施錠し,利用者が自由に使用できる手回品用のロッカー。国鉄(現JR)におけるコイン・ロッカーは1953年7月東京駅八重洲口に設置されたのが始まり。当時はロッカールームの係員から鍵を借り,荷物を中に入れて施錠したのち,その鍵を係員に返し預り書を受け取るという方式で,使用料金は1日50円であった。その後ロッカー機器類の進歩に伴い,65年ころから利用者が硬貨をロッカーの投入口に入れたのち施錠し,鍵は自分で保管し他にわずらわされることなく,いつでも自由に利用できる方式に変わった。70年ころから駅の荷物一時預り所の減少に伴い,その設置台数は急増している。
執筆者:清野 嘉雄
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