コノドント類(読み)コノドントるい(その他表記)conodonts

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コノドント類」の意味・わかりやすい解説

コノドント類
コノドントるい
conodonts

長い間所属不明とされていた歯状を呈するリン酸カルシウムから成る微化石カンブリア紀から三畳紀まで産出し,地質時代の進行に伴い形態変化が著しいので示準化石として有効。 1969年にアメリカ,モンタナ州の石炭系から,コウラナメクジに似た体長 7cmの動物体に 20個ほどの集合体をもった化石が発見されたが,これはのちにコノドントを食べた動物であると結論された。コノドント類は脊椎動物直系先祖であると推定されている。原索動物ホヤナメクジウオ近縁と思われるが,異論もあって,脊椎動物進化史上問題を残している。近年では,円口類 (魚類) と類縁の原始的魚類のそしゃく器官であるとされている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android