コリンハ機構(その他表記)Korringa mechanism

法則の辞典 「コリンハ機構」の解説

コリンハ機構【Korringa mechanism】

金属における核磁気緩和機構の一つである.コリンガ機構*と記してある成書も少なくない.伝導電子核磁気モーメントの間に働く超微細相互作用の結果,伝導電子がスピン反転を伴うような散乱を受け,同時に核スピンも反転する.この機構による緩和時間(スピン格子緩和時間)T1 は温度に逆比例し,超微細相互作用定数の二乗に逆比例する.また伝導帯フェルミ準位における状態密度の二乗にも逆比例する.

核磁気共鳴ナイトシフト(⊿H/H)との間には次の「コリンハの関係式」が成立する.

ここで μBボーア磁子,γN は核磁気回転比,kボルツマン定数*T は絶対温度である.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む