コンピュータ会計(読み)こんぴゅーたかいけい(その他表記)computer accounting

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンピュータ会計」の意味・わかりやすい解説

コンピュータ会計
こんぴゅーたかいけい
computer accounting

簿記処理をコンピュータを用いて行うこと。取引データの入力から帳簿記帳、財務諸表の作成、そして、その結果を用いての財務分析や資金管理に至るまでの一連会計業務を総合して定義されることもある。

 現在では、多くの会計ソフトウェアが販売されており、それらを用いて当該経理業務をシステム化して行うことが一般化している。これらの会計ソフトウェアにおいて、各種の帳簿に仕訳を入力しておくことで、貸借対照表、損益計算書、およびキャッシュ・フロー計算書などの財務諸表を瞬時に作成することができる。

 そして、オンライン化の進展に伴って、かかるソフトウェアをCD-ROMで販売する形態のみならず、クラウドコンピューティング技術を利用し、インターネット経由でソフトウェア機能を提供するサービスも出現した。

 また、文部科学省後援で公益社団法人全国経理教育協会が主催するコンピュータ会計能力検定試験が実施されており、その試験では、企業で実際に利用されている市販の会計ソフトが用いられている。

[湯澤晃明 2022年12月12日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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