コ・ひさご

普及版 字通 「コ・ひさご」の読み・字形・画数・意味


11画

[字音]
[字訓] ひさご

[説文解字]

[字形] 形声
声符は夸(こ)。夸に深く刳(えぐ)り、中が空虚となる意がある。〔説文〕七下に「匏なり」とあり、をいう。〔荘子、逍遥遊〕に「之れを剖(さ)きて以てと爲さば、則ち(こらく)として容るる無し」とある落は、わが国のカラリにあたる擬声語壺盧(ころ)、天空を廓落(かくらく)というのも、みな同系の語である。

[訓義]
1. ひさご、ふくべ、ひょうたん。
2. 壺と通じ、つぼ、かめ。

[古辞書の訓]
名義抄 ヒサゴ/ ニガヒサゴ 〔立〕 ナリヒサゴ・ヒサゴ

[語系]
・壺haは同声。中空の意がある。koa、科・khuai、果・鍋kuai、窩uaiなどもその語系とみてよい。

[熟語]

[下接語]
・甘・巨・苦・懸・康・大・盤・肥

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android