ゴルトベルク変奏曲(読み)ゴルトベルクヘンソウキョク

デジタル大辞泉 「ゴルトベルク変奏曲」の意味・読み・例文・類語

ゴルトベルクへんそうきょく【ゴルトベルク変奏曲】

原題、〈ドイツGoldberg-Variationenバッハクラビーア曲集。1742年作。主題となる最初最後アリアと、30の変奏曲で構成される。名称は、弟子のゴルトベルクが不眠で悩むカイザーリンク伯爵のために演奏したという逸話に由来する。

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デジタル大辞泉プラス 「ゴルトベルク変奏曲」の解説

ゴルトベルク変奏曲

①ドイツの作曲家J・S・バッハのクラヴィーア曲集(1742)。原題《Goldberg-Variationen》。名称は、弟子のゴルトベルクが不眠で悩むカイザーリンク伯爵のために演奏したという逸話に由来する。主題となる最初と最後のアリアの間で、30の変奏が展開される。
②アメリカの振付家ジェローム・ロビンズによるバレエ(1971)。原題《Goldberg Variations》。初演ニューヨーク・シティ・バレエ団。音楽に①を使用。

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世界大百科事典(旧版)内のゴルトベルク変奏曲の言及

【アリア】より

… アリアは,本来声楽曲の形式であるが,抒情的歌唱的な性格をもつ器楽の主題や楽章も時にアリアとよばれる。有名な例として,バッハの《管弦楽組曲第3番》のアリア(いわゆる《G線上のアリア》)や,同じバッハの《ゴルトベルク変奏曲》(原題《アリアと30の変奏》)の主題などがあげられる。【服部 幸三】。…

【バッハ】より

…30年ころから,教会音楽の創作に代わって,バッハは旧作の改訂や曲集の出版に熱意をみせ始める。こうして31年に6曲のパルティータ(BWV825~830)が《クラビーア練習曲集》第1部として,35年には《イタリア協奏曲》(BWV971)と《フランス風序曲》(BWV831)が同第2部,39年にはオルガン・コラール集が同第3部,42年ころにはチェンバロ曲の大作《ゴルトベルク変奏曲》(BWV988)が同第4部としてそれぞれ出版された。出版にはいたらなかったが,《平均律クラビーア曲集》第2巻(BWV870~893)も,ライプチヒ時代後期の重要な産物である。…

※「ゴルトベルク変奏曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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