山川 世界史小辞典 改訂新版 「ゴ・ディン・ジエム」の解説
ゴ・ディン・ジエム
Ngo Dinh Diem
1901~63
南ベトナムの指導者。カトリック教徒で,1933年阮(グエン)朝の高官(吏部尚書(りぶしょうしょ))になるが,フランスと対立して辞任。54年6月にバオダイ政権の首相になり,55年にはバオダイを追放してみずからが大統領(在任1955~63)となるベトナム共和国を樹立。南北統一選挙の実施を拒否し,反対派を厳しく弾圧。南ベトナム解放民族戦線の挑戦だけでなく,都市仏教徒の反発も招き,63年軍部のクーデタで殺害された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報