ゴーシュ(Ajoy Kumar Ghosh)(読み)ごーしゅ(英語表記)Ajoy Kumar Ghosh

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ゴーシュ(Ajoy Kumar Ghosh)
ごーしゅ
Ajoy Kumar Ghosh
(1909―1962)

インドの政治家。インド共産党書記長(1951~1962)。カーンプル市の医師の家に生まれる。1926年アラハバード大学に入学。1929年反英テロリズム運動で、指導者のバガット・シンらとともに逮捕、翌1930年釈放される。カーンプル市の労働運動に参加し、ふたたび投獄されるなかで1933年に共産党員に転ずる。同年の党再建会議後に中央委員、1936年政治局員となる。インド独立後の1951年には、1948年以降の極左路線批判し書記長に就任。インドの民族民主革命の路線を自主的に確立する努力を払った。ネルー政権が非資本主義的発展の道を歩んでいるとするソ連の学者ルビンステインの論文への批判で知られている。

[佐藤 宏]

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