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サクラメンツム sacramentum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サクラメンツム
sacramentum

(1) 古代ローマの法廷で訴訟当時者から供託される金額。敗訴した者はそれを国家に没収された。のちになると保証人が請負うこととなり,原告の要求する権利について両派の主張が一種の賭けとなり,裁決者はどちらのサクラメンツムを正当なものと認めるかを決し,それが訴訟を決することになった。金額は訴訟対象額の多寡により,1000アス以上なら 500アス,以下なら 50アス。本来は文字どおり誓約を意味し,金額としても偽証の罰金の意味から始ったものと思われる。 (2) 古代ローマの新兵の忠誠の誓約。まず代表者が誓いの全文を読み,あとは"idem in me"の語のみを繰返した。帝政期にも引継がれ,小人数の場合には全員が完全に誓約を行なった。

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