サッラール朝(読み)サッラールちょう(英語表記)Sallārids; Musāfirids; Sālāriyān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サッラール朝」の意味・わかりやすい解説

サッラール朝
サッラールちょう
Sallārids; Musāfirids; Sālāriyān

10~11世紀イラン北部,ダイラムの地方王朝 (→ダイラム人 ) 。ムハンマド Muhammad b. Musāfir (在位?~941) がタールムのサミーラーン城を拠点に基礎を据えた。彼の死後同朝は2系統に分れ,北西イランに進出した系統はやがてラウワード朝に滅ぼされたが,タールムに残った系統は 10世紀末ブワイフ朝勢力を退けて南方のザンジャーン方面に進出。 11世紀初めガズニー朝の侵攻を受け,1042/3年以降はセルジューク朝の宗主権下に入った。 12世紀初め,アラムートアサッシン派にサミーラーン城を破壊されて滅亡した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android