シムラー会議

山川 世界史小辞典 改訂新版 「シムラー会議」の解説

シムラー会議(シムラーかいぎ)

1945年6月25日から7月14日まで,インド総督インド北部のシムラーに召集した会議。この時点ではナチス・ドイツはすでに敗北し,イギリスでは労働党内閣が成立していた。状況の変化を受けて総督は,インド国民会議派の指導者を釈放し,ムスリム連盟などの主要な政治勢力も招いて,インドとの政治交渉の行き詰まりを打開する提案を行った。しかしジンナーが,ムスリム連盟こそインドのムスリムの唯一の代表であると主張するなど,強硬な態度をとったために会議は失敗に終わった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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