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ジンナー Jinnah, Mohammed Ali

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジンナー
Jinnah, Mohammed Ali

[生]1876.12.25. カラチ
[没]1948.9.11. カラチ
パキスタンの政治家。パキスタン建国の祖。イギリス留学後 1896年帰国,弁護士となり,インド国民会議派に加わった。しかし 1913年ムスリム連盟 (→インド・ムスリム連盟 ) に迎え入れられ,総裁に選出された。穏健派イスラム教徒で,当初ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の統一によるインド独立を目指したが,国民会議派のヒンドゥー的立場に立った政策,過激な反英行動に不満を感じ,国民会議派と決裂した。一時インドを離れたが 34年帰国。危機に瀕したイスラム教徒の権益保護のためムスリム連盟を強大な組織につくり変え,パキスタン建国運動を展開した。 47年8月パキスタン建国が実現し,「最高の指導者」 qaid-i-azamの称号を贈られたが,過労のため病没。

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百科事典マイペディアの解説

ジンナー

パキスタンの政治家。英国に留学,帰国後インド国民会議派に参加するが,1913年ムスリム連盟に転じ,1916年以後終身総裁となる。1943年以降は会議派と対立してパキスタンの分離独立に努力した。
→関連項目パキスタン

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世界大百科事典 第2版の解説

ジンナー【Muḥammad Alī Jinnāh】

1876‐1948
〈パキスタン建国の父〉とされる政治家。ホジャ派ムスリムの皮革商の子としてカラチに生まれた。1896年弁護士の資格を得てロンドンから帰国後,ボンベイで弁護士として名をなし,1906年D.ナオロージーの秘書を務めたことを機に政治活動に入った。初期においてはヒンドゥーとムスリムの統一に基づく民族運動の路線を進み,16年ムスリム連盟議長となり,インドの自治に関する国民会議派・ムスリム連盟協定の成立に尽力し,自治要求連盟でも積極的役割を果たした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジンナー
じんなー
Muhammad Al Jinnh
(1876―1948)

インド・ムスリム連盟の指導者、初代パキスタン総督。パキスタンでは「建国の父」「偉大な指導者」とよばれている。カラチの皮革商の家に生まれ、イギリスに留学し、弁護士の資格をとり、ボンベイ(現ムンバイ)で開業した。1906年、国民会議派議長のナオロジーの秘書となり、政治生活に入った。インド・ムスリム連盟の大会にも参加し、1913年には国民会議派の指導者ゴーカレーについてイギリスに渡った。1916年、インド・ムスリム連盟の議長としてラクナウ協定を国民会議派との間で結び、インドの自治を目ざして両派の合意をもたらし、1920年代初めまでヒンドゥー、ムスリムの協調のために活躍した。その後1930年代前半までは政治から退いていたが、1937年、州議会選挙で連盟の敗北を機に、連盟の再建に努め、1940年には連盟議長として、ムスリムが多く住んでいる地域の分離を目標とした「ラホール決議」を通過させた。こののち連盟は、パキスタンの分離独立を目ざしてイギリスと国民会議派を相手に、非妥協的に交渉した。1947年8月インドから分離独立したパキスタン自治領の初代総督となり、強力な指導者として国づくりにとりかかったときに死去した。[加賀谷寛]

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世界大百科事典内のジンナーの言及

【国民会議派】より

…そして初め国民会議派に所属して活動していた社会主義者や共産主義者たちは,45‐47年にこれから離れ,それぞれ独自の政党へと結集していく。国民会議派は決して特定の宗教・宗派の成員のみから成るコミュナルな組織ではなく,すべての住民・領域を統合した形でインドをイギリスから独立させることを望んだが,1930年代後半から急速にムスリム大衆を把握し,ムスリム多住地域の分離を強調するM.A.ジンナー指導下のムスリム連盟との長い交渉を成功させ得ず,結局は現実的な立場からインドの分割を容認することになる。 47年の分離独立後,国民会議派は中央およびすべての州の政権を掌握し,ネルーとパテールの共同による卓越した指導力で安定した政府を樹立し,また外交面では米ソいずれにも偏らない非同盟政策を推進することで新興の第三世界諸国の中での地位を高めた。…

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