シュワーベン戦争(読み)シュワーベンせんそう(英語表記)Schwabenkrieg

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュワーベン戦争」の意味・わかりやすい解説

シュワーベン戦争
シュワーベンせんそう
Schwabenkrieg

スイス戦争とも呼ばれる。神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世スイス諸州との戦い。マクシミリアン1世はドイツ帝国改革を行い,統一を強化しようとしたが,スイスは支配強化につながるこの帝国改革に関与することを拒否した。このため 1499年オーストリアを中心とするドイツ諸侯軍の攻撃を受け,開戦となった。スイスはドルナハにおいて大勝利を得て,同年9月バーゼルの和約を結び,事実上ドイツ帝国から独立することになった。この戦争功績のあったシャフハウゼン中立を保持したバーゼルは 1501年にスイス誓約同盟 (→八州同盟 ) に参加が認められた。

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世界大百科事典(旧版)内のシュワーベン戦争の言及

【スイス】より

…この戦いに功績のあった都市フリブールゾロトゥルンは,それまで〈保護国〉扱いの従属邦であったが,正式の盟約者団の構成者となった。1499年にはハプスブルク家がスイスの失地回復を試みてシュワーベン戦争を引き起こしたが,スイス軍はバーゼルの南,ドルナハDornachに勝利を得た(ドルナハの戦)。この戦争に功績のあったバーゼルシャフハウゼン両都市が1501年に同盟に加わった。…

【バーゼル】より

…この間1431‐39年にかけて公会議が開催され,バーゼルの都市としての地位は高まった。スイスとハプスブルク家とが戦った99年のシュワーベン戦争では中立の立場をとったが,スイスの勝利後1501年にスイス盟約者団に正式に加入した。文化的には1460年バーゼル大学が創設され,16世紀にはエラスムスを中心とする人文主義者が活躍し,人文主義運動の一大中心地となった。…

※「シュワーベン戦争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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