ショイベ(読み)Scheube, Heinrich Botho

朝日日本歴史人物事典 「ショイベ」の解説

ショイベ

没年:1923.3(1923.3)
生年:1853.8.18
明治期に来日したお雇い外国人。ドイツ人医師。胥乙辺と記す。メルゼブルク州生まれ。ライプチヒ大に学ぶ。ベルツの勧めで明治10(1877)年,京都府療病院(京都府立医大)に教師として赴任マンスフェルト後任内科の他に眼科婦人科にも通ず。谷暘卿の娘赫也と結婚,1女をもうけたが離婚。在日約4年で明治15年帰国した。脚気のほか寄生虫について研究,熱帯病や日本の医学史についての著述もある。日本人の栄養状態の調査も行う。帰国後,ライプチヒ大に戻り,その後開業。<参考文献>藤田俊夫「ヨンケルとショイベ」(『医学近代化と来日外国人』)

(長門谷洋治)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ショイベ」の解説

ショイベ Scheube, Heinrich Botho

1853-1923 ドイツの医師。
1853年8月18日生まれ。明治10年(1877)来日。京都療病院,後身の京都府医学校(現京都府立医大)で教育,診療に従事し,また十二指腸虫,脚気(かっけ)などの研究につとめる。在日中,谷暘卿(ようけい)の娘赫也(かくや)と結婚,1女をもうけた。15年帰国。1923年3月死去。69歳。ライプチヒ大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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