シワタケ(英語表記)Merulius tremellosus Schrad.ex Fr.

改訂新版 世界大百科事典 「シワタケ」の意味・わかりやすい解説

シワタケ (皺茸)
Merulius tremellosus Schrad.ex Fr.

ゼラチン質で裏面淡紅で多数のしわがあり,表面は白色の短密毛に覆われた担子菌類シワタケ科のキノコ。世界の暖帯から亜寒帯に広く分布する。大きさは数cmに及ぶ。広葉樹の枯死木に生じ,材の白腐れを起こす。子実体のしわが子実層で,棍棒状の小さな結晶体を付着した囊状体が検鏡でき,本属の特徴を示す。近縁属としてシワウロコタケ属,ナミダタケ属があるが,前者には囊状体がなく,後者胞子褐色である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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