ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェームズ5世」の意味・わかりやすい解説
ジェームズ5世
ジェームズごせい
James V
[没]1542.12.14. フォークランド,ファイフ
スコットランド王 (在位 1513~42) 。ジェームズ4世とマーガレット・チューダーの子。生後1年半で即位し,幼少時代は親フランス派のオールバニ公と親イギリス派の6代アンガス伯 (ダグラス家出身で,母の再婚相手) の政争の道具にされたが,1528年アンガス伯を追放して実権を掌握。 38年フランスのギーズ公の娘マリーと結婚して以来,イングランド王ヘンリー8世の和約希望を無視して親フランス的になり,そのためヘンリーは,42年軍をスコットランドに送り,11月 24日ソルウェーモスの戦いでスコットランド軍を壊滅させた。ジェームズは敗報のショックで病が悪化し,ほどなく没した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報