スタンホペア(英語表記)Stanhopea

改訂新版 世界大百科事典 「スタンホペア」の意味・わかりやすい解説

スタンホペア
Stanhopea

ラン科スタンホペア属Stanhopea常緑のラン。メキシコブラジルペルーなどの中南米に約50種が分布し,いずれも木に着生している。偽球茎から,やや革質で小さく円錐型で幅広の葉を1枚ずつ出す。花茎は偽球茎からほぼ垂直にたれさがり,その先端に花径14~15cmの大輪の花を1~数個つける。開花期間は短く,花は2~3日で終わる。花は白色黄色で,紅色をおびるものもあり,強い香りがある。原種がもっぱら栽培されており,園芸品種は少なく,種間雑種もない。冬は最低7~8℃の所におき,乾いたら水やりをする程度で越冬できる。夏は50%遮光した下におき,水と肥料を与えて肥培をする。花期は夏~秋。春,株分けでふやす。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android