スチグマステロール

化学辞典 第2版 「スチグマステロール」の解説

スチグマステロール
スチグマステロール
stigmasterol

C29H48O(412.67).大豆油中に豊富に存在するが,共存するシトステロールおよびカンペステロールからの分離精製は,難溶性のアセタート四臭化物を分取し,亜鉛-酢酸で脱臭素,けん化して行われる.融点170 ℃.-50°(クロロホルム).水に不溶,有機溶媒に可溶.側鎖の二重結合の選択的オゾン分解で生じるアルデヒドは,プロゲステロン系のステロイドホルモンの重要な合成原料となる.[CAS 83-48-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「スチグマステロール」の解説

スチグマステロール

 C29H48O (mw412.70).

 フィシトステロールの一種.ダイズなどに多く含まれている.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスチグマステロールの言及

【ステロイド】より

…コレステロールは動物のさまざまな生理機能をもつステロイドの前駆体となっている。コレステロールは植物にはほとんど存在せず,植物由来のステロールはフィトステロールphytosterolと総称され,ダイズなどに存在するスチグマステロール(図4)や綿実油やダイズ油中に存在するシトステロールがその例である。酵母やキノコ類のステロールはミコステロールmycosterolと呼ばれ,そのうちエルゴステロールergosterol(図5)は太陽光(紫外線)の照射によって,カルシウムの生体輸送と沈着に役割を果たすビタミンD2に転化する重要な分子である。…

※「スチグマステロール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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