化学辞典 第2版 「スチルベストロール」の解説
スチルベストロール
スチルベストロール
stilbestrol
(E)-4,4′-(1,2-diethyl-1,2-ethenediyl)bisphenol.C18H20O2(268.35).ジエチルスチルベストロールともいう.合成女性ホルモン様物質.非ステロイド系の合成エストロゲンとしてはじめて製剤化され,流産防止薬として市販されたが,その後,スチルベストロールを服用した母体から生まれた女児が思春期になると生殖系の異常,がん化を起こすことがわかり,使用禁止になった.3,4-ジアニシル-3-ヘキサノールを脱水,脱メチル化すると得られる.融点169~173 ℃.水に不溶.希アルカリ,アルコール類,アセトン,植物油に可溶.[CAS 56-53-1]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報