スピン量子数(読み)スピンりょうしすう(英語表記)spin quantum number

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スピン量子数
スピンりょうしすう
spin quantum number

G.E.ウーレンベックと S.A.ハウトスミットが,電子スピンすなわち自転の状態を指定するために導入した量子数。電子の角運動量は ±(1/2)(h/2π) の2つの値しかとりえないと考えた。ここで ms=-1/2 ,1/2 がスピン量子数である。より正確にいうと,スピン角運動量 s の2乗 s2 と,ある方向 ( z 方向) への s の成分 sz の固有値をそれぞれ s(s+1)(h/2π)2ms(h/2π) と表わしたとき,s をスピン量子数,ms をスピン磁気量子数と呼ぶ。 sms も 1/2 の整数倍である。

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世界大百科事典内のスピン量子数の言及

【量子数】より

…そのなかに時間がたっても変わらないものがあればよい量子数という。水素原子の電子のエネルギー固有状態は,(エネルギー)-2,角運動量の大きさとz成分,スピンのz成分のそれぞれの固有値に当たる主量子数n,方位量子数l,磁気量子数m,スピン量子数σの四つで一意に標識される。スピン軌道相互作用まで考える精度ではmとσはよい量子数ではない。…

※「スピン量子数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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