スルターニエ(英語表記)Ṣultāniyyah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スルターニエ」の意味・わかりやすい解説

スルターニエ
Ṣultāniyyah

イラン北西部,ザンジャーン南東約 40kmの平原に位置する古都。 1305~13年にイル・ハン国の首都としてウルジャーイトゥーによって建てられ,イル・ハン国,チムール朝期を通じてバグダードに代わる道路網の中心として繁栄。周囲3万歩の城壁のなかに,ウルジャーイトゥー廟を中心に宮殿モスク学院,病院,僧院その他多くの建造物が建てられたというが,現在はウルジャーイトゥー廟だけを残す一寒村となっている。イスラム世界最大といわれる巨大なドームをいただくこの霊廟はイラン建築史上最高傑作の一つとされる。 2005年世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android