ゼータ(その他表記)Zeta

デジタル大辞泉 「ゼータ」の意味・読み・例文・類語

ゼータ(Ζ/ζ/zeta)

ギリシャ文字の第6字。ツェータ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼータ」の意味・わかりやすい解説

ゼータ
Zeta

モンテネグロにあるスカダル湖 (シコダル湖 ) 北部地域の歴史的名称。ラシュカと並んでセルビア人の国家組織揺籃の地。9世紀の中頃から政治的統一の動きが現れ,11世紀中頃にコンスタンティン・ボディンのもとで最大版図に達した。その後ラシュカ地方に興った中世セルビア王国に吸収されたが,セルビア王ステファン・ドゥシャン (在位 1331~55) の死後,公国として独立。以後,険しい地形外敵侵入が困難であったこと,それほど経済的価値がなかったことから,バルカン半島全体がオスマン帝国の支配下に入ったのちも実質的独立を維持した。 20世紀に入ってユーゴスラビアに統合された。

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デジタル大辞泉プラス 「ゼータ」の解説

ゼータ

イタリアのランチアが1994年から2002年まで製造、販売していた乗用車。5ドアのミニバン。PSA・プジョーシトロエンとフィアットグループの合弁会社が手掛けるユーロバンの一車種。

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世界大百科事典(旧版)内のゼータの言及

【セルビア】より


【歴史】

[中世セルビア王国の建国]
 7世紀初頭にバルカン西部に南下・定住した南スラブ系のセルビア人は,当初,族長(ジュパンžupan)に率いられた諸部族に分かれ対立・抗争を続けていた。その領域はラシュカRaška(現在のセルビア南西部),ゼータZeta(モンテネグロ),フムHum(ヘルツェゴビナ)に及んだ。8世紀から12世紀にかけて,セルビア人の南部地域は隣接するブルガリア王国やビザンティン帝国の強い影響を受け,その支配下に入った。…

【モンテネグロ】より

… 公用語は,セルビアと同じくキリル文字を用いるセルビア語である。
【歴史】

[モンテネグロ国家の建国]
 7世紀初頭に南下したセルビア人諸部族は,中世にラシュカRaškaと呼ばれた内陸部の今日のセルビア南西部の地から,その西方のゼータZetaと呼ばれた今日のモンテネグロをなす山岳地,フムHumと呼ばれた今日のヘルツェゴビナの地に定住した。8世紀から12世紀にはブルガリア王国やビザンティン帝国の支配下に置かれたが,部族の統合も進められ,11世紀中ごろにゼータとフムはボイスラフVojislavのもとに統合された。…

※「ゼータ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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