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ソーシャル・マーケティング social marketing

翻訳|social marketing

知恵蔵の解説

ソーシャル・マーケティング

企業のマーケティング活動に対する社会的批判がコンシューマリズム(消費者主義または消費者保護運動)などの形で高まったことを受け、1970年代に米国で生まれた、社会との関係を考慮に入れたマーケティングの考え方で、2つの潮流がある。第1は、マーケティングの諸技法を営利企業以外の組織体にも積極的に導入することによって、消費者の生活環境の改善を結果としてもたらそうとするもの。社会の諸問題を解決するための有効な手段として、発展途上国の家族計画、飲酒運転や麻薬取引の禁止などの諸問題にも適用されていった。第2は、マーケティングの中心にある消費者を生活者や市民として捉え直すことにより、社会の利益を加味しながら、顧客利益と企業利益の調和を目指そうとするもの。

(高橋郁夫 慶應義塾大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ソーシャル・マーケティング
social marketing

次のような二重の意味で用いられる。一つは,マーケティング活動の評価基準を,利潤極大化や市場占有率の拡大などの経済的利益に加えて,公害の解消,消費者福祉や地域福祉の向上などの社会的利益にも求めようとする志向。もう一つは,マーケティング・マネジメント論で開発されてきたさまざまな技法を,従来の営利企業だけでなく政府,病院,学校などの非営利機関にも適用しようとする志向。企業の社会的影響力の増大や 1960年代後半のコンシューマリズムの高まりを契機として生まれた考え方であり,企業と社会のかかわりを社会的責任の視点からとらえる上で重要なコンセプトとなっている。日本企業の中でも,多国籍化やグローバル化が進むにつれ,あらためて注目され,評価され始めている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内のソーシャル・マーケティングの言及

【マーケティング】より

…そのほか,異種多様な諸要因からなるマーケティングを統一的全体として把握するため,マーケティングをシステムとしてとらえるシステムズ・アプローチ,複雑なマーケティング諸現象を,経済学,社会学,心理学,統計学,生態学,工学などの関連諸科学を援用することにより統合科学的にとらえようとするインターディシプリナリー・アプローチ,などが挙げられる。そして最近では,さまざまなマーケティング活動において,企業の自己利益だけではなく,社会におけるその活動の成果を重視しようとするソーシャル・マーケティングsocial marketingが注目されるようになってきている。このマーケティングは,非営利組織(各種公共体,協会など)がマーケティング技術を応用する場合にも用いられる名称にもなっている。…

※「ソーシャル・マーケティング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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