ソーマ銀(読み)ソーマぎん(その他表記)Soma
Somo

改訂新版 世界大百科事典 「ソーマ銀」の意味・わかりやすい解説

ソーマ銀 (ソーマぎん)
Soma
Somo

17世紀初頭,日本から大量にイギリスオランダ輸出された上質の銀をいう。この銀は灰吹銀,無判錠銀である。ソーマ語源は〈佐摩〉で,石見銀山地方の呼称である佐摩郷から出たものといわれる。この銀はいわば地銀で,江戸幕府は1601年(慶長6)銀座を設立し,地銀を集めて貨幣としての丁銀豆板銀(含銀率80%)を発行し,輸出銀もこれに切り替えるようにつとめた。しかし地銀の輸出はなお続き,21年(元和7)ごろまでは輸出の主体をなしていた。
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