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丁銀 ちょうぎん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

丁銀
ちょうぎん

江戸時代,豆板銀とともに秤量貨幣として通用した銀貨目方は 40匁 (150g) 前後で一定せず,形状はなまこ形。小額の支払いには適当に切って使用された。銀 80:銅 20の慶長元禄銀から銀 13:銅 87の安政銀まで 11種あった。

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デジタル大辞泉の解説

ちょう‐ぎん〔チヤウ‐〕【丁銀/×梃銀】

江戸時代の銀貨の一。海鼠(なまこ)形で、豆板銀とともに、計量して使用された。「常是」「宝」の字および大黒像の極印(ごくいん)がある。銀丁。

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百科事典マイペディアの解説

丁銀【ちょうぎん】

江戸時代の銀貨。海鼠(なまこ)形をした量目不定の秤量(ひょうりょう)貨幣。1個は43匁(1匁は3.75グラム)内外。室町後期から両替商の極印を押した銀塊が通貨として流通していたが(古丁銀とよばれた),江戸幕府はこれを丁銀に統一し銀座に鋳造権を与えた。
→関連項目慶長金銀天保金銀秤量貨幣文政金銀

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょうぎん【丁銀】

江戸時代の銀貨の中心をなすもので,形状はナマコ(海鼠)形の銀塊,量目は43匁(1匁=3.75g)内外であった。金貨の大判,小判,二分金,一分金,二朱金,一朱金が額面の明示されている定位貨幣であったのに対して,銀貨の丁銀,豆板銀(小粒銀)は使用のつどその量目を調べなければならない秤量貨幣であった。豆板銀は1個1~10匁くらいで丁銀の補助的役割を果たした小額銀貨であった。丁銀は室町時代後期から造られ,鋳造者である富商や両替商の極印によって流通した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

丁銀
ちょうぎん

江戸時代の銀貨。秤量(ひょうりょう)貨幣。海鼠(なまこ)形で重さは40匁(150グラム)前後であるが一定していないため、豆板(まめいた)銀と組み合わせて一定量として、封包(ふうづつみ)して用いることが多かった。丁銀は銀座で鋳造されたが、「常是(じょうぜ)」「宝」および大黒(だいこく)像の極印(ごくいん)が打たれ、封包にも常是印あるいは両替店の印が捺印(なついん)されて通用した。1601年(慶長6)以後幕末まで11種類の丁銀がつくられた。そのうちでもっとも良質なのは慶長(けいちょう)銀・享保(きょうほう)銀で、銀銅の割合が80対20であったが、もっとも質の劣る安政(あんせい)銀では13対87になっている。江戸中期以降、五匁銀、ついで二朱銀・一朱銀のような計数貨幣が出現すると、丁銀の通貨としての重要性は失われた。[滝沢武雄]

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世界大百科事典内の丁銀の言及

【銀】より

…徳川氏は1601年(慶長6)大黒常是の極印銀を採用して彼を銀座の吹人に任用した。慶長の丁銀,豆板銀がこれである。当時は諸藩,諸地域で鋳造された極印銀も多く,灰吹銀とともに通用していて,その範囲や量は判金,玉金などより広くまたはるかに多い。…

【銀座】より

…江戸幕府の銀貨鋳造所をいう。金座が本来は小判,一分金の鋳造所であったのと同様に,銀座も本来は秤量貨幣としての丁銀(ちようぎん),豆板銀の鋳造所であった。はじめは幕府の留守居年寄に,1689年(元禄2)からは勘定奉行に属した。…

【豆板銀】より

…江戸時代の銀貨の一種。丁銀(ちようぎん)の補助貨幣的な役割を果たし,その形状が小粒であったところから小粒銀・小玉銀とも呼ばれる。量目は1個1~10匁くらいであった。…

【地丁銀】より

…田賦ともいう。清朝の租税は,ほかに関税・塩税・雑税があり,清末には新税も増設されたが,これらはすべて間接税で,直接税は地丁銀だけであった。清朝は,明代の地銀(地賦)・丁銀(丁賦)2本立て租税を引きついだが,人頭税である丁銀(16~60歳の壮丁に課税)は,官僚層の免除特権の乱用,富裕地主の丁数ごまかし,貧困農民の未納増加などの諸要因から,その徴収が困難になった。…

※「丁銀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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