2004年に登録されたカザフスタンの世界遺産(文化遺産)。同国南東部のタムガリ峡谷、タムガリ山を含む9km2の山岳地帯に、約5000点に及ぶ岩絵が残されている。これらは岩線刻画、あるいはペトログラフ(岩絵文字)と考えられているが、全容は未解明である。この岩絵はかつて居住地や墓地であった場所に、紀元前14世紀頃から20世紀初頭にかけて描かれ続けたもので、遊牧民をはじめ当時の人々の暮らしぶりや信仰・儀礼などが表現されている。また、青銅器時代から現在に至る墳墓が残されている。◇英名はPetroglyphs within the Archaeological Landscape of Tamgaly