タルドノワ文化(その他表記)Tardenois

山川 世界史小辞典 改訂新版 「タルドノワ文化」の解説

タルドノワ文化(タルドノワぶんか)
Tardenois

R.ダニエルの調査になるフランス,エーヌ県にあるフェール・アン・タルドノワ遺跡にちなむ(発見1879年)。ヨーロッパ中石器時代前期の遺跡で,三日月形,三角形,梯形菱形のいわゆる幾何学的細石器を出土する。これらは鏃(やじり),銛(もり)その他として,骨や木の柄にはめこみ,複合利器として使用された。北アフリカのカプサ文化と密接な関係があり,後期旧石器時代のこの文化からタルドノワ文化に発展したとも考えられ,狩猟・漁撈生活を物語る貝塚も発見される。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android