タンクー(読み)たんくー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タンクー」の意味・わかりやすい解説

タンクー
たんくー / 塘沽

中国中東部、天津(てんしん)市東部にある浜海(ひんかい)新区の街道行政区画)。海河(かいが)河口北岸に位置する。人口23万3500(2014)。1952年タンクー区が設置された。2009年ハンクー区、大港(たいこう)区と合併して浜海新区となり、城区工作委員会・管理委員会が置かれたが、2013年に同新区の街道に改編された。1881年京山線(現、津山線)開通後、海路鉄道の乗換地点となり発展した。1933年日中で結ばれた塘沽(タンクー)協定の締結地として有名。中華人民共和国成立後、海河の改修によって3000トン級の汽船が天津まで直航できるようになり、天津新港が建設された。

 2015年天津新港の倉庫で大規模な爆発事故が発生した。死者・行方不明者は173人を数え、経済的損失は約69億元(約1300億円)と推定されている。

[船越昭生・編集部 2017年6月20日]

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