チシマウガラス（読み）ちしまうがらす（その他表記）red-faced cormorant

日本大百科全書(ニッポニカ)

チシマウガラス
ちしまうがらす / 千島鵜烏
red-faced cormorant
[学] Phalacrocorax urile

鳥綱ペリカン目ウ科の海鳥。全長84センチメートルの大形種。ベーリング海、オホーツク海沿岸域にすみ、島や海岸の断崖(だんがい)で営巣。繁殖期には頭部の裸出部が赤くなり、二つの冠羽が出る。

［長谷川博］

[参照項目] | ウ

チシマウガラス〔標本画〕

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

百科事典マイペディア

チシマウガラス

→ウ

出典　株式会社平凡社

世界大百科事典（旧版）内のチシマウガラスの言及

【ウ(鵜)】より

…なお，中国の鵜飼いはカワウを使っている。ヒメウP.pelagicus（イラスト）とチシマウガラスP.urileはともに北太平洋沿岸がおもな繁殖地で，日本ではヒメウが北海道，東北地方北部，九州北部で，チシマウガラスが北海道東部の海岸や島で繁殖している。ウの仲間は集団繁殖し，巣は崖や島の平らなところ，水辺の樹上につくられる。…

※「チシマウガラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」