世界大百科事典 第2版「チベット探検」の解説 チベットたんけん【チベット探検】 チベットは世界の秘境で,世界のどの国からもこの地方に達するのは容易でなかった。そして何よりもこの地域のかたくなな鎖国制度が,長い間ここを世界の秘境にしてきた。 最初にここを訪れたのは,イエズス会の宣教師たちだった。1624年,ポルトガルのイエズス会士A.deアンドラデは,ヒンドゥー教巡礼団に加わって,チベット西部の小国グゲのツァパランに至った。ついで61年,2人のイエズス会士J.グリューバーとA.ドルビールは,中国からラサに達した。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報