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チャイナシンドローム ちゃいなしんどろーむ China Syndrome

翻訳|China Syndrome

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知恵蔵2015の解説

チャイナシンドローム

原子炉核燃料のメルトダウンによって、核燃料が溶け落ち、その高熱により鋼鉄製の圧力容器格納容器の壁が溶けて貫通し、放射性物質が外に溢れ出すこと。溶融貫通またはメルトスルーとも呼ばれる。米国の原子炉がメルトスルーを起こしたら、高温の核燃料が溶けて地中にのめりこみ、地球の裏側にある中国にまで突き抜けて達する事態になるのではないかということから、チャイナシンドロームという。もちろん、地理上は米国の裏側は中国ではないし、地球を貫くようなことは現実には起こらず、ジョークの一種である。
1979年に公開されたアメリカサスペンスアクション映画「チャイナ・シンドローム」から広がった作品中の造語。なお、シンドロームとは、一つの原因から生じる一連の症状(症候群)や、同時に進行する一連の好ましくない事態のこと。映画「チャイナ・シンドローム」では、原子力発電所事故を闇に葬ろうとする勢力に対して、ジェーン・フォンダ演じる女性ジャーナリストらが真相を明らかにしようとして対決する姿を描き、明日にも起こり得る悪夢に警鐘を鳴らした話題作。封切り後間もなく、実際にメルトダウンを引き起こしたスリーマイル島原子力発電所事故が発生し、大きな反響を呼んだため、その後も種々の問題に続けた「~シンドローム」という造語が流行した。
2011年3月の東日本大震災に端を発した福島第一原子力発電所事故では、当初、原子力安全・保安院はメルトダウンのことを「炉心溶融とは別に、溶融した上で核燃料が落下すること」だと定義して、「メルトダウンは起こっていない」としていた。しかし、早くから識者らが指摘・懸念していた通り、地震の数日後以内にはメルトダウンを起こしていたことが、東京電力の解析の結果として5月下旬になってから公表され、6月にはチャイナシンドロームに当たるメルトスルーの可能性も示唆されるに至った。

(金谷俊秀  ライター / 2011年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

チャイナ‐シンドローム(China syndrome)

原子炉メルトダウン事故の深刻さを誇張して表現したことば。燃料の溶融物が格納容器建屋を貫通し、地殻を突き抜けて地球の反対側まで達するのではないか、という想像。米国で事故が発生すれば、影響が地球の反対側の中国にまで及ぶという意味。

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