ツノゴケ類(読み)つのごけるい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツノゴケ類」の意味・わかりやすい解説

ツノゴケ類
つのごけるい

苔(たい)類、蘚(せん)類と並ぶコケ植物一群。配偶体はすべて葉状体で、組織分化はほとんどなく、細胞内には1~数個の大形の葉緑体をもつ。葉緑体には1個のピレノイドデンプン形成と貯蔵に関与する構造体)がある。雌雄生殖器官は葉状体の組織の中にうずもれてつくられる。胞子体は線状で、中央に軸柱もち、蒴(さく)の壁には気孔がある。胞子体の基部には分裂組織があり、これによって成長する。胞子体の細胞内には配偶体と同じ葉緑体がある。世界中に約300種あり、1科5属に分類される。日本ではツノゴケ、ナガサキツノゴケ、アナナシツノゴケ、キノボリツノゴケなどがある。

[井上 浩]

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[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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