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ティルソ・デ・モリーナ Tirso de Molina

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世界大百科事典 第2版の解説

ティルソ・デ・モリーナ【Tirso de Molina】

1571?‐1648
スペインの劇作家。本名をガブリエル・テリェスGabriel Téllezといい,メルセド修道会士。ローペ・デ・ベガの熱心な追随者で,自らその弟子とまで言っているが,ローペやカルデロン・デ・ラ・バルカと並んで〈黄金世紀〉の三大劇作家の一人とされる。約400の作品を書いたと考えられるが,現存するのは85編のコメディアと21編の聖餐神秘劇などである。1625年には〈下品で悪しき刺激と例を与える劇〉を書いたかどで,マドリードから追放の刑の宣告を受けたこともある。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のティルソ・デ・モリーナの言及

【スペイン文学】より

…その後,ベガの流れをくむすぐれた劇作家が輩出した。なかでも《セビリャの色事師と石の招客》によって,漁色放蕩の伝説的人物ドン・フアンを演劇の中に定着させ,それ以降各国で生まれることになる無数のドン・フアン劇の創始者となったティルソ・デ・モリーナ,《疑わしき真実》により17世紀フランス古典劇に影響を与えたルイス・デ・アラルコンが重要である。そして〈黄金世紀〉の棹尾(とうび)を飾る巨人がカルデロン・デ・ラ・バルカで,バロック期特有の凝った文体や舞台構成を用いた哲学的な《人生は夢》と平民の名誉を描いた《サラメアの村長》はスペイン演劇の最高峰に位置するものである。…

【ドン・フアン】より

…これら2要素の起源に関しては諸説あるが,まず〈石の招客〉の原型としては,14世紀ころからヨーロッパ各地に散在していた,〈路傍に転がっている髑髏(どくろ)を蹴るとそこに亡霊が現れ,その亡霊を食事に招待する〉という伝説が考えられ,また〈色事師〉のモデルとしては,スペインのペドロ(1世)残虐王(在位1350‐69)の宮廷に出入りしていたドン・フアン・テノーリオという人物が考えられているが,いずれも確実な史的根拠があるわけではない。 以上のような伝説を吸収し,ドン・フアンという人物を文学上の一典型として定着せしめたのがスペインの劇作家ティルソ・デ・モリーナの《セビリャの色事師と石の招客El burlador de Sevilla y convidado de piedra》(1630)である。セビリャの名家の息子ドン・フアンが公爵夫人イサベラ,漁夫の娘ティスベーア,貴婦人ドニャ・アナ,田舎娘アミンタを次々と欺いて犯し,また娘ドニャ・アナの復讐をしようとした父親ドン・ゴンサーロを斬り殺す。…

※「ティルソ・デ・モリーナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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