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ソリーリャ

百科事典マイペディアの解説

ソリーリャ

スペインのロマン主義を代表する詩人劇作家。20歳のとき高名な批評家ラーラの墓前で自作の詩を朗読し一躍有名になった。物語詩にすぐれた作品が多いが,彼の名を不滅にしているのは戯曲ドン・フアン・テノーリオ》(1844年)である。

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世界大百科事典 第2版の解説

ソリーリャ【José Zorrilla y Moral】

1817‐93
スペインの劇作家。19世紀のロマン主義を代表する一人。民間伝承や歴史に題材を求めた。彼の作品中最も有名なのが《ドン・フアン・テノーリオDon Juan Tenorio》(1844)である。これは,ティルソ・デ・モリーナの《セビリャの色事師と石の招客》や,アントニオ・デ・サモラの《満期にならぬ期限はなし》などを基にしたドン・フアンものであるが,ティルソの作品との最大の違いは,ドン・フアンが煉獄に落ちず,ドニャ・イネスによって救われることである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ソリーリャ
そりーりゃ
Jos Zorrilla
(1818―1893)

スペインの詩人、劇作家。バリャドリード出身。代表作の戯曲『ドン・ファン・テノーリオ』(1844)では、真(まこと)の愛の力に導かれて神の許しと救いを得る、ロマン主義時代らしい主人公が登場する。劇作家の地位を確立した『靴屋と国王』の初演(1840)までに、叙情的な『東方詩集』など八冊の詩集を出し、長編史詩『グラナダ』(1852)には輝かしいイスラム世界の幻影を映している。叙情よりは叙事に力量をみせた彼は、自国の歴史、伝説に題材を求めた国民詩人で、民族の感興をそそる主題と響きのよい音楽的詩文で国民的作家の人気を博した。マドリードで没。[菅 愛子]
『高橋正武訳『ドン・フワン・テノーリオ』(岩波文庫)』

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世界大百科事典内のソリーリャの言及

【スペイン文学】より

…演劇では1835年に上演されたリーバス公爵の《ドン・アルバロ》が,ビクトル・ユゴーの《エルナニ》のスペイン版ともいうべき,ロマン主義の勝利を決定づける作品であった。また,詩と演劇の両方においてロマン主義の寵児であったJ.ソリーリャの《ドン・フアン・テノーリオ》は,今日でも絶えず上演されているドン・フアン劇の名作である。 19世紀後半のリアリズムの時代になると,主として社会的テーマを身近なもの,地方的なものに即して描く,風俗描写的な〈郷土小説〉が数々の佳作を生むことになる。…

※「ソリーリャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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