テロマー

世界大百科事典 第2版「テロマー」の解説

テロマー【telomer】

分子の末端に反応性の基をもつ,重合度の低いオレフィン類(ビニル化合物)の重合体。たとえばエチレンCH2=CH2の重合反応を比較的多量の四塩化炭素CCl4の存在下で行うと,次のような反応が起こり,両末端にそれぞれ反応性の基をもつエチレンのテロマーが生成する。テロマーは末端の反応性基を利用して種々の有用物質の製造の出発原料とする。【井上 祥平】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

化学辞典 第2版「テロマー」の解説

テロマー
テロマー
telomer

分子量の重合体をいう.一般にビニル重合において,単量体(タキソゲン)にある種の添加剤(テロゲン)を添加することにより重合度を極端に低下させることができる.このような反応のことをテロメル化とよび,次のような反応式で表すことができる.

ここで,(1)は開始反応,(2)は連鎖成長反応,(3)は連鎖移動反応を表し,kp1,…,kpn は付加反応定数,ktn は停止反応速度定数である.分子量は kpn/ktn の値で決まり,この値の小さな場合がテロメル化である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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