テワンテペック地峡(読み)テワンテペックチキョウ(その他表記)Istmo de Tehuantepec

デジタル大辞泉 「テワンテペック地峡」の意味・読み・例文・類語

テワンテペック‐ちきょう〔‐チケフ〕【テワンテペック地峡】

Istmo de Tehuantepec》メキシコ南部、太平洋岸のオアハカ州の都市サリナクルスとメキシコ湾岸のベラクルス州の都市コアツアコアルコスとの間の地峡。幅220キロメートル。テワンテペク地峡

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「テワンテペック地峡」の意味・わかりやすい解説

テワンテペック地峡
てわんてぺっくちきょう
Istmo de Tehuantepec

メキシコ南東部、カンペチェ湾のコアツアコアルコスと太平洋岸サリナ・クルス間の地峡。幅220キロメートル、最高点260メートル。1907年、前記二市の港を結ぶ地峡鉄道308キロメートルが完成した。この年、この鉄道の輸送量は35万トン、このうち22.5万トンは東行きで、ニューヨーク行きが多く、ハワイ産の砂糖、缶詰、カリフォルニア州産のワインを運んだ。西行き12.5万トンはアメリカ西海岸行きの雑貨が占め、アメリカの東西を仲継する役割を果たした。しかしパナマ運河開通(1914)と、港が浅いことにより鉄道の価値は減少した。現在は石油パイプラインが通じ、港も再開発され、石油地帯として活気を取り戻している。サリナ・クルスは日本人移民1世の上陸港であった。

[高木秀樹]

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