メキシコ南東部にある地峡で,太平洋とメキシコ湾を分けている。南の太平洋側のテワンテペク湾とメキシコ湾側のカンペチェ湾を南北に結んだ直線距離は,わずか200kmにすぎない。行政的には,北部はベラクルス州,南部はオアハカ州に属している。メキシコの国土を北西から南東に連なるシエラ・マドレ山脈は,ここで幅を狭めるだけでなく,高度が低くなり,標高250mの丘陵となっている。地峡付近はほとんどが熱帯低地であり,とくに北部はコアツアコアルコス川とウスパンパ川の流域で低湿地帯となっている。H.コルテスの時代から運河建設が計画されたが,実現しなかった。1907年にこの地峡を横断する鉄道が完成し,カンペチェ湾側のコアツアコアルコス(プエルト・メヒコ)から南に,低い分水嶺中のマティアス・ロメロを通り,テワンテペク湾の西側の外洋の港サリナ・クルスに達している。
執筆者:田嶋 久
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