ディオニーシー(読み)でぃおにーしー(その他表記)Дионисий/Dionisy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディオニーシー」の意味・わかりやすい解説

ディオニーシー
でぃおにーしー
Дионисий/Dionisy
(1440ころ―1502/1503?)

ロシア画家ルブリョフと並ぶロシア・イコンの傑出した画家。主としてモスクワおよび中部ロシアの修道院で制作した。この時代はモスクワ大公国を中心にロシア統一の気運が高まり、そのためにロシア正教会の力も強くなって、イコンや壁画にもそれが反映されている。すなわち、その手法の簡潔さと華麗さである。ルブリョフに比べると、ややその心理的描写は劣るが、色彩の使い方には目を見張るものがあり、フランスの画家マチスに大きな影響を与えたともいわれている。現存する作品は少なく、トレチャコフ美術館の3点のほか、フェラポントフ修道院のイコンや壁画が有名である。

木村 浩]

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