デンシワーイ事件(読み)デンシワーイじけん

世界大百科事典 第2版の解説

デンシワーイじけん【デンシワーイ事件】

1906年,イギリスの植民地支配下にあるエジプトのデンシワーイDanshiwāy村で鳩撃ちに来たイギリス兵士と農民との間におこった事件。死亡したイギリス兵士をめぐる裁判で多数の農民がみせしめに絞首刑にされたため,これまで比較的沈黙を守ってきたエジプトの大衆は,民族解放運動を積極的に支持するようになった。こうした状況の中で国民党をはじめとする諸政党がエジプトではじめて組織化されて民族解放運動は新たな段階に入るが,結局運動は知識人層にのみとどまり,せっかくの民族的高揚はその後停滞してしまった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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