コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

トラガ Chelonomorpha japona

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トラガ
Chelonomorpha japona

鱗翅目トラ科。前翅長 28~29mm。前翅表は黒色地に黄白色の方形紋が散在する。後翅表は大部分は橙黄色で黒色斑があり,外縁は黒く,先端近くに黄色斑がある。腹部背面は橙黄色と黒色の縞模様をなす。色彩が鮮かで目につきやすい。6月頃出現し,昼間活発に飛び,花に飛来する。幼虫の食草はシオデ。北海道,本州,四国,九州,朝鮮,中国に分布する。近縁種コトラガ Mimeusemia persimilisは本種よりやや小型で,前翅の黄白色紋の数も少く,後翅は先端付近の黄色斑を欠き,肩板には黄色鱗がある。本種より多く,同様に昼間活動する。北海道,本州,四国,九州,朝鮮,アムール,中国に分布する。なおトラガ科 Agaristidaeは,これらのほかに4種が日本では知られているが,いずれも夜行性である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トラガ
とらが / 虎蛾

昆虫綱鱗翅(りんし)目トラガ科のガの総称、またはそのなかの一種。トラガ科Agaristidaeは、ヤガ科に近縁の比較的小さい群で、世界に約300種が知られ、おもに亜熱帯地方に多産する。とくにオーストラリアに多く、美しい大形種もみられる。日本にはわずか6種を産するだけであるが、マイコトラガMaikona jezoensisやヒメトラガAsteropetes noctuinaのような日本固有種が分布するのが注目される。
 トラガChelonomorpha japanaは、昼飛性で、5月ごろに出現して花に集まる。はねの開張50ミリ内外。前翅は黒色で多数の黄色紋をちりばめ、後翅の地色は濃いオレンジ色であり、トラガの名はこの色彩に由来する。幼虫はユリ科のシオデを食草とする。近縁種のコトラガMimeusemia persimilisは、トラガに似ているが、前翅後角や亜外縁線部に小さな黄白紋がないので区別できる。5月ごろ出現する昼飛性のガ。両種とも日本各地に分布する。[杉 繁郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

トラガの関連キーワード増稠剤(ぞうちょうざい)トラガカントガムトラガカントゴムトビイロトラガトラガカントサナンダジュ診断用医薬品カラヤガム衣笠貞之助ブロー鉄丸パンヤノキほりすみこフーカル川トラガントコンパクトショビレ植物ガム鳶色虎蛾胃液検査2月2日

今日のキーワード

グランピング

「グラマラス(Glamorous)」と「キャンピング(Camping)」を掛け合わせた造語で、ホテル並みの設備やサービスを利用しながら、自然の中で快適に過ごすキャンプのこと。従来型のキャンプとは一線を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android