ドップラー航法(読み)どっぷらーこうほう(その他表記)Doppler radar navigation

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドップラー航法」の意味・わかりやすい解説

ドップラー航法
どっぷらーこうほう
Doppler radar navigation

ドップラーレーダーを利用する航空機航法地上航行援助施設を利用しないで航行できる、いわゆる自蔵航法システムの一つで、長距離の洋上飛行に適している。1945年ごろから研究が始められ、一時は広く用いられたが、その後、さらに精度の高いINS(慣性航法装置)とか、地上の施設を利用するオメガ航法が実用されるようになった結果、現在はまったく使用されていない。

[落合一夫]

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改訂新版 世界大百科事典 「ドップラー航法」の意味・わかりやすい解説

ドップラー航法 (ドップラーこうほう)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のドップラー航法の言及

【航法】より

…洋上の長距離では,従来,双曲線航法,天文航法,等圧線航法や極地帯のグリッド航法などが用いられてきたが,短時間の正確な測定・算出には航空士の高い技術や熟練を必要とした。コンピューターを利用して航法諸元を即座に算出する自立(自蔵)航法としては当初,電波を機上から地表に発射し,反射してくる電波のドップラー効果による周波数変化から対地速度,飛行データを求めるドップラー航法が利用されたが,より性能のよい慣性航法装置の開発とともに,現在では慣性航法が長距離航法の主流となっている。また,本来,船を主体として開発されたオメガを航空機用にし,測定,計算をコンピューターで自動的に行い表示する新しい無線航法も一部ではすでに使われ始めている。…

※「ドップラー航法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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