ドミノ・システム(その他表記)systèm Domino

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドミノ・システム」の意味・わかりやすい解説

ドミノ・システム
systèm Domino

1914年にル・コルビュジエの提唱した鉄筋コンクリート構造システム建築スラブ,それを支える柱,階段の3つから成るとし,住宅を大量生産するために考案されたもので,のちに鉄筋コンクリートの構造をプレハブ化するシステムとして具体化された。当時,コルビュジエはまだパリで活動を行なっておらず,スイスラショードフォンで美術教師をしていたが,その発想の大胆さは人々をひきつけ,近代建築の方向を予感させるものであった。

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世界大百科事典(旧版)内のドミノ・システムの言及

【ル・コルビュジエ】より

…さらに遠くギリシア,トルコまで旅行した後,1917年パリに定住して仕事をはじめる。すでに1914年〈ドミノ・システムDomino system〉を発表,コンクリート造の柱と床に荷重を受け持たせ,壁を自由にした近代建築の構造原理を示した。さらに22年,〈近代建築の5原則〉を発表し,ピロティ,独立骨組み,自由な平面,自由な立面,屋上庭園こそ近代建築の備えるべき特色であると指摘する。…

※「ドミノ・システム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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