ドロストーン(その他表記)dolostone

デジタル大辞泉 「ドロストーン」の意味・読み・例文・類語

ドロストーン(dolostone)

苦灰岩くかいがん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ドロストーン」の意味・わかりやすい解説

ドロストーン
dolostone

主としてドロマイト苦灰石あるいは白雲石)CaMg(CO32あるいはそれに近い組成の堆積岩。混乱をさけるために鉱物名ドロマイトと区別してこの名を用いるが,必ずしも広くは使用されていない。苦灰岩あるいは白雲岩ともいう。ドロマイトを50%以上含む炭酸塩岩をドロストーンに含め,それ以下はドロマイト(苦灰岩)質石灰岩という。ドロマイトが80%以上のものをドロストーンと呼ぶほうがよいという意見もある。ほとんどのドロストーンはCaCO3がCaMg(CO32で置換されることによって形成される。ドロストーンの産状は,石灰岩と互層する場合や石灰岩の層理とは無関係にドロマイト化している場合もある。その作用には海水や地下水が関係している。日本ではドロストーンは石灰岩に比べて非常に少ない。鉱床としては先カンブリア時代のものがとくに多いが,日本ではおもに二畳紀のもので,栃木県佐野市の旧葛生町などの層状鉱床が代表的である。製鉄用耐火壁などに使用される。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

岩石学辞典 「ドロストーン」の解説

ドロストーン

岩石としてのドロマイトを,鉱物のドロマイトと区別するため導入された名称[Shrock : 1948, Dunbar & Rodgers : 1957].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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