ナッジ(その他表記)NADGE; NATO Air Defence Ground Environment

デジタル大辞泉 「ナッジ」の意味・読み・例文・類語

ナッジ(nudge)

行動科学などで、命令や強い注意などを用いずに、人々の自発的な行動を起こさせる手法のこと。例えば、「間隔を取って並べ」と指示しなくても、床に印をつけておけば、その印ごとに立とうとする意識が働き、自然に間隔を取った列ができる。
[補説]原義は、人をひじで軽くつついて、そっと知らせること。

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関連語 政府

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナッジ」の意味・わかりやすい解説

ナッジ
NADGE; NATO Air Defence Ground Environment

1973年に完成した北大西洋条約機構 NATOの自動防空警戒管制組織。アメリカ合衆国カナダの協同監視システム JSS(→セージ SAGE),日本の自動警戒管制システム JADGE(→自動警戒管制組織 BADGE)の機能とほぼ同様で,ノルウェーデンマーク,ドイツ,オランダベルギー,フランス,イタリアギリシアトルコなど 9ヵ国に配備されている。イギリスデータリンクにより連絡しうるよう標準化している。

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知恵蔵mini 「ナッジ」の解説

ナッジ

行動経済学などで使用される用語で、人々にきっかけを与えることでよりよい行動を促す手法のことを表す。英語を直訳すると「ひじで軽く突く」が原義。ルールを押し付けるのではなく、個人の選択の自由を尊重しつつ、望ましい行動へと誘導する際に有効な手法とされている。2017年にはシカゴ大の教授リチャード・セイラーがナッジの研究でノーベル経済学賞を受賞している。日本でも環境保護、防災など政府や自治体などの公共政策分野においての取り組みでこの手法が用いられるようになっている。

(2020-2-11)

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