ナルテックス(英語表記)narthex

翻訳|narthex

改訂新版 世界大百科事典 「ナルテックス」の意味・わかりやすい解説

ナルテックス
narthex

キリスト教聖堂の正面入口の前に設ける広間玄関の間ともいう。本来は聖堂内の儀式に参加できない未洗礼者,あるいは一時的に信徒資格を停止された悔悟者の場所であった。厳密には外気から閉鎖されたものをいい,外気に開放されたものはポーチとよぶ。東方正教の聖堂では儀式をおこなうナオスnaos(聖所という)と正面入口との間にナルテックス(啓蒙所という)を設けた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナルテックス」の意味・わかりやすい解説

ナルテックス
narthex

建築用語。玄関間ともいう。聖堂建築において正面入口と身廊本体の間に設けられる広間。外気に対して閉鎖される空間という点がポーチと異なる。本来は信徒以外はここまでしか入れず,聖堂内の典礼には参加できなかった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android