ポーチ(読み)ぽーち(英語表記)porch

翻訳|porch

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポーチ」の意味・わかりやすい解説

ポーチ
porch

建築用語。ポルチコとも呼ばれる。建物入口を飾り,雨をさえぎる屋根つきで両側面の開いた建築物。古代エジプトの壁画にみられるが,ギリシア期にはアテネの風の塔のポーチが有名。ロマネスク期にはベロナのサン・ゼノ・マジョーレ聖堂のポーチ (12世紀) などがある。ルネサンス期には柱廊形式をとるものが多いが,18世紀末にはアメリカやイギリスの住宅に,より簡単な形のものが用いられるようになり,柱に支えられた屋根のある突出部はすべてポーチと呼ばれて,ベランダピアッツァと同義語に使われるようになった。

ポーチ
Poti

ジョージアグルジア西部の都市。バトゥーミの北約 60km,黒海沿岸,リオニ川の河口に位置する港湾都市。古代ギリシアの植民市パシスの跡にあり,1880年代の鉄道開通とともに発展し築港も行われた。チアトゥラのマンガン鉱をはじめ,綿花,柑橘類などを積出す。水産物加工,船舶修理,電気機器などの工業がある。人口5万 1100 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポーチ」の意味・わかりやすい解説

ポーチ
ぽーち
porch

元来は、門、入口、通路の意味だが、今日では、洋風建築で、玄関の外にあって、建物の本屋根とは別の庇(ひさし)をもち壁体から突き出ている入口をさす。日本の車寄せがこれに相当する。屋根の深さは、戸外で傘の開ける程度は必要である。柱、袖壁(そでかべ)、目隠し、風よけスクリーン、手すりなどが付属することもある。床に、靴ふきや泥落しをはめ込みにすると便利である。

中村 仁]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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